社会人になって浪人について思うこと
私は浪人を経験しています。
もしも、身の回りの人が私に浪人することについて相談してきたら、おすすめはしないでしょう。
浪人生活を選択することで、人生をハードモードに切り替えてしまいます。
年齢のハンデ
浪人を経て、希望の大学・学部に入っても、同級生の多くは年下です。
大学に入学した時点で、受験勉強の知識は活用することはできません。
経緯はどうであれ、周囲の人よりも1年以上受験勉強を続けて、やっと同じレベルに達した状態です。
職場や職種にもよりますが、社会人になっても、その状況は大きくは変わりません。
同期の中で年上のアドバンテージを見出すことができるのでしょうか。
同い年の人達には出遅れています。
浪人時代の期間をどのように埋め合わせすることができるのでしょうか。
生涯賃金
浪人生活で社会人になるのが出遅れると、生涯賃金が減ります。
将来的には定年退職の年齢が引き上げられると思いますが、それでもゴールは決まっています。
生涯賃金を減らしてまで、浪人をすることに意味があるのでしょうか。
浪人をすることによる支出の増加と労働期間短縮による収入の減少に見合うものなのでしょうか。
希望通りにいくか
浪人したからといって、希望通りの結果が得られるとは限りません。
その可能性を受け入れられるのでしょうか。
もしかしたら、浪人をしたのに成績が届かず、現役の時に合格していた大学に入学してしまう結果になるかもしれません。
受験は運の要素もあります。
勉強の甲斐あって、模試の成績が大きく伸びるかもしれません。
しかし、受験方法の変化、試験範囲や難易度の変化、天候の影響、自分の体調等、合否に関わる要因は自分の実力だけではありません。
交友関係
浪人生活は交友関係にも影響します。
学生時代のように、毎日学校に行って顔を合わせることもないので、自然と交流もなくなります。
ちなみに、私が浪人生活を終えたときにある友人からは「連絡を取って良いものか、わからんかったわ(笑)」と言われました。
何も楽しめなくなる
自分が浪人している身であるという意識が常にあります。
受験勉強以外のことに時間をかけることに罪悪感を覚えて生活するようになります。
今まで好きだったことに取り組んでもそれに熱中することができなくなりました。
浪人生活が終わってから取り組もうと思っていても、時間の長さに気が滅入ってしまいます。
色々書きましたが、
浪人生活でも様々なタイプがあるので、全く異なる感じ方をしている人もいると思います。
浪人生活を終えて、個人的に現在思うことや当時思っていたことを書きました。
こういったことを経験するかもしれないと覚悟したうえで、浪人すると心の準備ができると思っています。
ちなみに、私自身は浪人したことに後悔はしていないです。
良かったこと
浪人生活を経ることで社会とのつながりの重要性を感じることができました。
おそらく浪人生活をすることで、多くの人が社会とのつながりから断絶されることを初めて感じることになると思います。
その時の自分の行動はほとんど社会に影響を与えません。
現在、自分以外の何かに貢献できたときに、喜びを感じる感受性を高めることに浪人生活は一役買っていると思います。
もしも、一生働かなくてもよいほどの大金を手に入れても、無理なく社会で貢献できる限り、働き続けたいと思っています。
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